Farewell
おはこんばんにちは。
紫野です。
7/8、金曜日。
2022年、この日本という国で、
どうしてこんなに衝撃的なことが起こったんだろう。
情けないですが、悔しさなのか悲しさなのか、混乱なのかも分からない涙で視界がかすんでいます。
私には語り癖があって、
本当は何も言わない方がいいのかもしれない
って常々思うのですが、
今日もきっと、何も言わない方がいいのかもしれないと思うのですが、
でも言葉にしないとずっとつっかえている気がして徒然草を更新しようと決めました。
2001年9月11日、私が生後8花月の頃、
NYで起こったテロ事件。
宗教者に文明機器が乗っ取られるという史上最悪のハイジャックが起こりました。
歳を重ねてから知ったことなのに、
とても衝撃的だったことを覚えています。
「アメリカだしな」
って思ってたんです。
21年の月日が流れて、2022年7月8日の今日、
早く起きたのにまだ大丈夫かと思って二度寝をしたら一限(9:00)が始まる時間だった。
とかいうふざけた一日の始まりを迎え、ノロノロ二限にも遅刻して言った私が、授業終わりに何気なく開いたTwitter。
安倍元首相が、撃たれた。
速報が流れてきたのです。
ショックだった。
銃?
自作?
元自衛官?
信じられなかった。
だってここ日本ですよ。
搬送先でご家族に看取られて逝去されたという訃報なんかもっと信じられない。
政治家のほとんどが穀潰しの無能だとずっと小さい頃から思ってました。
勉強をすればするほど不明瞭な実態、
使い道の分からないお金、
何も変わらない社会。
投票、大人になったら何でしなきゃいけないんだろう。
投票して、何を変えてくれるの?
そう思っていたのです。
彼にも当然、不明瞭な部分はあったし、
アベノマスクがどれだけ効果を及ぼしたのか、私には分かりません。
でも、殺められていい命ではなかったはず。
どこの誰とも知らない男性に、奪われていい命ではなかったはず。
不満があったら人を殺していいのだろうか。
この21世紀は戦国時代か何かですか?
この国は、ナチ下のドイツか何かですか?
革命後のカンボジアですか?
ここは、日本です。
ここは、日本なんですよ。
「人は殺しては行けない」
そんな法律がなくても、
そんなレベルのことに頭を悩ませるような人が比較的少ない国なんです。
当たり前だから。
武器じゃなくて、
力じゃなくて、
声や態度で、票で、
戦うことの出来る国だったんです。
でも、もう変わってしまった。
選挙に行くことが、
「偉い」と謳われる世界になりました。
政治に関心がない若者が多いこと、
麻生大臣は国がよく回っている証拠だという旨のコメントをしていたけれど、私は恥ずべき事実だと思います。
毎日毎日、当たり前みたいに
「今日、○○で誰それが殺害されました」
なんてニュースが流れるくせに、
殺害された人が著名であるほど騒ぎが大きくなっていく仕組みも意味がわからないし、
誰かが亡くなった、なんていうニュースが、
「可哀想にね」
って言葉で簡単に終わらせられる世の中であること、すごく悲しいと思います。
人の命はみんな平等で、
川を渡ってしまったら皆同じように悲しむ人がいて、 本当はすごく怖いことなんです。
明日は我が身かもしれないんだから。
こういう事件が起こると、模倣犯が出てくる確率が上がります。
真似をする子供がいるの。
ソシオパスと呼ばれる類の人間、
サイコパスとして目覚めてしまう人間、
「人を殺してみたい」なんて衝動で自身の祖父を殺害してしまった17才事件みたいなことが、
有り得るのです。
綺麗な社会とは言わない。
でも、導かなければならない。
教えなければいけないのです。
40歳にもなって、そんなことも分からないなんてみっともない。
情けないですよね。
気に入らないから、不満があるから殺した。
ゲームじゃないんです、現実世界は。
3Dプリンターで銃は作れても、
人間はもう動かないんですよ。
あの犯人がこの先どうなるんだろう。
そう思って、調べてみました。
武器を製造したら懲役3年ほどでした。
銃刀所持も同じくらい。
殺人罪は故意的な犯行の場合は大体5年、
内容によって10-15年に伸びる場合もあれば、
極刑になる事もあるようです。
15年、彼が塀の向こうで過ごして出所した時、
安倍さんは戻ってきませんよね。
犯人が極刑に処されても、
安倍さんはもう戻ってきませんよね。
もう彼がお肉がジューシーで美味しいって頬張るところは見られないんですよね。
刑期も罰金も、本人に償いの意思があっても無くても、ご遺族や支持者にとってはなんの意味も持たない。
法治国家といえど、こんなにやるせないことってあるんだなと、心から思いました。
安倍さん、
愛妻家として有名でしたよね。
滑舌が悪くて、ちょっと愛嬌がありました。
議事堂内での早口論争、割とすきでした。
小泉さんでさえ一瞬で頭が真っ白になってしまうほどのストレスフルな環境で日本のリーダーを2回、
そして今回の出馬。
改善された何かを実感はできなかったものの、
「この国のために」「日本のために」と文字通り、
人生を、
命を賭してくれていたことは馬鹿な私にも分かります。
お門違いですが、
情けなくも涙が出てきてしまうのです。
理由はよく分かりません。
でも労りたい。
あの場にいた阿部さん以外の誰にも被害が及ばなかったことに安堵されているのではないでしょうか。
人は、いつ死ぬんだろう。
人は、いつ泣いたらいいんだろう。
血縁関係も面識もなく、
大したストーリー仕立ても、
作り込まれたシナリオもないのに、
誰かのために泣くのは初めてです。
せめて、どうか安らかに。
暖かい日差しと、
やわらかい風と、
綺麗な花に包まれて良い夢を見ていて欲しい。
安倍晋三さん、
謹んで、ご冥福をお祈りします。
また次回。
紫野