徒然草

紫野は人間味のあるアーティストになりたい

time

おはこんばんにちは。

紫野です。

最近また更新ができていなかったので、

今日は、皆が安心して読めるお話がしたいと思って、帰り道に誰も通らない路地を通ってブログを書いています。

 

別にこれと言って取り留めもない話がしたくなることってあるよね。

 

私は、路上ライブの間、

いつも瓶を置いています。

 

私の歌に価値をつけて欲しい。

 

その一心で、瓶を置いています。

何も言わないし、何も書かないけれど、

中身が寂しいことがあまりなかったのは、

本当に恵まれていると思う。

 

お金には、いろいろな種類があります。

 

小銭は持ちたくないからと、

「処分」のように投げ入れられる一円玉、

少ないけどとヘラヘラしながら10円玉を入れてくれる人、

ご縁があるようにと、

やはり笑いながら五円玉を入れてくれる人、

頑張って、と万札を入れてくれる人、

何かと大変だからといつも1000円札を入れてくれる人。

 

私の持っている瓶の中にはいつも、

いろいろなお金が入っています。

 

うまい棒1本も買えない金額を見せびらかし、

バカにしたように笑いながら入れてもらうお金も、

酔っ払った勢いで冷やかされながら入れてもらうお金も、

毎回歌ってくれてありがとうと入れてもらうお金も、

初めて見たけど感動した、

ライブには行けないけど頑張って欲しいと言われるお金も、

傍から見たらただただ、私の収入となるものです。

 

 

あるイベンターの方から、

路上ライブでチップを貰う人は物乞いや乞食と同類だと思うんです僕は。

と言われたことがあって、

悔しいという旨のブログを書いたことがあります。

 

私は、自分の学費を奨学金を借りずに自分で払っているので、

惨めでも乞食と言われても路上ライブに瓶を置きます。

 

実は、9月までアルバイトをしていました。

一応学生だから、親の許可も出ないし、

年間に稼げるお金は103万円どころか、

地方住民税の関係で90万円未満。

 

半年にかかる学費は大体50万。

使うお金は、それ以外にも沢山あるから、

9月までで私の稼げるお金はカンストし、年末まで休職を決断、

その後はご存知の通り、路上ライブで頂いたお金を食費や活動費・学費貯金に回しています。

 

「頂く」立場になると、

相手の感情が情けや同情でも、

卑しいものを見るような表情をしていようが、

バカにされていようが、

そんなお金は要らないなどと言えません。

悔しいけど、

情けないけど、

その1円で、100円で、帰りにコンビニに行ってご飯を食べる私は、

紛れもなくその人に生かされていたから。

 

ご飯は毎日1食。

酷い時は炊飯器1合、塩や常駐のふりかけだけで食べました。

もはや、電気もガスも水も、調味料すら買えないことがありました。

 

友達は就活を終わらせ、

大学生最後の夏休みを満喫したり

卒業旅行に行ったり、

お金も時間も沢山使って、

いろいろしていました。

 

きっと計画を立てた時から貯金をしたり

短期間で適度にバイトを増やしたりしたんだろうな、

大学生してるなぁ、なんて思ったり。

 

先輩や友達に、学費はどうしてるの?

と聞くと、

 

もちろん奨学金を4年分だよ

という人もいたけれど、

 

うちは親が全部払ってくれるから

 

と答える人が多くて、

お金持ちなんだなぁと思ったり。

 

そういう人って、実家暮らしのことも多くて

お家に帰ったらご飯ができていて、

お風呂も湧いていて、

なけなしのお金で引っ越してきてから買ったニトリで1万円しないソファベットや、

ダンボールを敷いて寝たことなんてないんだろうな。

今の暮らしがどれだけ幸せなんだろう。

 

妬む気持ちは全くないし、

生まれた家庭も恨んでいない。

むしろうちは裕福な方だと思う。

高卒の両親だけど年収で言えば、

大企業で長く働き、周りからの人望や信頼に篤い父だけでおそらく国民平均年収の2.5倍はあるだろうし、

節約家の母もパートをしている。

 

私にお金が無いのは、

奨学金を借りずに学費を払いたいから、

ただそれだけ。

それか、夢を食いものにするような人々に騙されて払ったお金が多かっただけ。

高い授業料だった。

 

音楽に絞ったあと、

ご飯がおにぎり一個しか食べられなかった頃に比べると、

今は夜中にラーメンしたり

よくしてもらっている定食屋さんで毎日日替わり定食を食べたりできている分、

本当に幸せだと思います。

ふかふかのベッドも置けるようになった。

 

12月後半、

連日、徹夜で書いた卒論を出したその次の日から

フルタイムで復職をしたんです。

 

「紫野」の周りには、

音楽だけで生計を立てたいんだ

と言っている人がいたり、

実際にそうした生活をしていたり、

もしくはバイトもサラリーマンも本当に続かない・できない、

だから音楽やるんだ。

好きなことして食べてくんだ。

そういう人がとても多いです。

まぁとにかくみんなガッツがすごい。 

中にはバイトするなんてダサいっていう人もいます。

だけどたまに思う。

意地を張る必要はないのでは、と。

 

毎日ガッツリじゃなくても、

バイトをして働くことって別にカッコ悪くない。

 

きっと私と同じように音楽を志している人が住めるお部屋はたかが知れているから、

大体相場は8万円、

スマホ1万円、

水光熱費で2万ちょい

だとしても11万円。

家賃光熱費が払える分だけ、

バイトで稼いで活動費は音楽で稼ぐ。

 

別にこれって、カッコ悪くない。

音楽1本にしたいけれど、現実的に無理だから副業を選ぶ。

これって、ダサいことなのだろうか。

 

 

今日食うものにすら使えるお金が無いと、

何も出来ないどころか

心もやせ細ってしまう。

 

私のような出来損ないでも働かせてくれる職場があるということはとても幸せです。

 

「夢がある人って、全然いないよ。

皆働いてるだけ。

目標がある人はそれだけですごいんだよ」

 

そう言ってくれた上司がいる私はとても恵まれています。

 

「人には向き不向きがあって、

それぞれができることをすればいい。

紫野がやっている作業はすごく難しいものでも

すごく簡単なものでもないけれど、

誰かがやらなければならない仕事であることは代わりはなくて、

そういう地味な作業をきちんとこなしてくれて実はすごく助かっているんだよ」

 

こう言ってくれる人が自分の上司で本当に良かったと思う。

 

じゃなきゃ2年も今の仕事は続いていない。

復職した時も、「おかえり」と言ってくれました。

こういう人のために、私は働いているのだと思う。

本来は音楽だけで稼ぎたいための時間。

この職場に9-18時、もしくは21時をすぎても尽くせる理由。

 

 

 

早く年が明けて欲しかった。

働くのは好き。

時給がある世界。

 

時間が私を裏切らない。

ニコニコして、

好きな曲をしたいだけリクエストして、

おだてるだけおだてて1円どころか、

フォローすらしないでゲラゲラ笑いながら過ぎ去っていく人たちとは違う。

 

働いた分だけ、「ありがとう」が対価として返ってくる世界。

 

 

始める前に、

今日はチケット売れるだろうか、

自分に価値はつくだろうか、

そもそも歌い切れるだろうか、

人は止まるだろうか。

上手くできるだろうか。

来てくれる人が満足して、

「今日も足を運んで良かったと思える音楽が出来るだろうか。」

 

そんな不安がない世界。

 

働くのはやっぱり好き。

成果を出したらバイトでも昇給できる。

 

でも、私はワガママです。

復職するとそれはそれで結構辛い。

 

7:00に起き
8:00に電車
9:0から18:00まで働き
19(20):00に帰宅し
1時間後に路上ライブ

 

電車の中では朝も夜も動画編集、

YouTubeSNSの投稿を整理分析し、

息抜きの料理なんてしたら3:00。

 

何も辛くないのは心だけ。

身体が言うことを聞かなくなってくると、

歳をとったなと苦笑いするしかなくなるものです。


そういう生活を実は12月の後半から平日は毎日送っている。
至って普通の暮らし。

一般的な社会人が、

朝起きて、

仕事に行き、

アフター5を資格勉強なり趣味なり、

人付き合いなりに使い、

もしくは副業をして、

夜はお酒を飲んで眠るのと同じ暮らし。

 

疲れは倍増、
自炊は出来ないけど
もともと働くのは好きだから苦ではない。

 

ただ、もう少し自分のスペックが上がれば
音楽もっと頑張れる。

 

1日が30時間あったらな

 

なんて誰もが思うことをこれでもかと思う程深刻に考える始末です。

 

足りないから。

私には時間がいくらあっても、

自分を褒めてあげられるだけの努力をできている自信がありません。

 

だけど、期限は必ずやってくる。

自分で決めた、リミット。

 

「○○歳までに花が開かなかったら、

ギターはもう弾かない。」

 

自分が潰れる心配より、

音楽を諦めなければならない心配の方が勝るからこそ、

寝ている時間がもったいない。

 

時間が止まればいいのに。

私は出来が悪いのに欲張りで、

仕事も音楽もちゃんとしたいから、

24時間ではやっていけない。

 

もっと出会いたい人や言葉や感情があるのに、

時間というのはどんな男の人よりも残酷だと思う。

 

今日もまた終わってしまう。

 

 

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また次回。