徒然草

紫野は人間味のあるアーティストになりたい

Message

おはこんばんにちは。
紫野です。
今日は、ショートブログにできるように努めます。
この後、渋谷駅で路上ライブだからです。
お世話になっている会社のオフィスが道玄坂にあるので、渋谷自体は馴染みのある街ですが、
お巡りさんが厳しいと有名なので半年間、
1度も機材を持って赴いたことがない駅でした。
今日は、なんとなく、
たぶん行くなら今やなと思いたち、
リモートワーク終了後に電車に飛びの…、
嘘です、
30分駅まで歩いてから電車に乗りました。

本日のテーマは、「Massage」。

皆さんは、誰かに言葉や思いを送る時、
どんなメッセージを選びますか?
歌を作る時は必ずMessageを詰めるようにしています。
歌は、贈り物なのです。

突き刺すような言葉も、
包み込むような言葉も、
寄り添ってくれる言葉も、
突き放した言葉も、
全部私からの贈り物です。


あぁ、、、、
やっぱり今日もショートブログは書けないわ、
お時間あれば最後までお付き合い下さい。

さて、本題に。
以前、インスタにあげた「蜘蛛の糸」というオリジナル曲があります。

ワンマンが終わってから、燃え尽きてスランプどん詰まり中の私が初めて作った曲です。

蜘蛛の糸を辿って、死んでしまったあの子に逢いに行く。

そういう歌です。

自殺を仄めかして、
私の頭から離れない友人のために作りました。

友人、というと薄っぺらい気がしますが、
小中を共にしたとても大切な友達が、
鬱になりました。

長年付き合っていた彼氏から別れを告げられ、
その直後に新しい彼女が出来ていたことを知り
心身を共に病んでしまったのだと、
彼女は言っていました。

中学の頃、部活の子達と反りがあわなくて、
人付き合いが苦手だった私の話を、
「お前バカだなー笑」といいながら、
でも時に優しく聞いてくれたあの子が、
たった1人の男の人に人生を狂わされてしまったのかと少し過激な考え方をしてしまいます。
その元彼氏のことも、私はよく知っていて、
まさか彼が、と思いました。

鬱になった友人、もとい大切な友人は
2人目でした。

それこそ、ずっと3人で一緒にいたメンバーのうち、私だけが東京で希望を持って生きている。

2年、会わないうちに大切な友人が2人とも、
鬱になって、
投薬治療をして、
「死にたい」って毎日言っているのです。
夜が嫌いだと彼女は言いました。
理由もなく落ち込むからだそうです。
夜とはそういうものなんだと思って、
朝が来るまで寝て、太陽と一緒に起きな、
それしか言えない私の無力さを毎日感じます。

死にたいと言う彼女に、
死ぬなという言葉を投げかけるのはあまりにも酷で、短絡的だと思いました。
だから、生きてくれ、としか言えません。
でも、生きろという言葉も同じようにすごく残酷で、彼女を否定してしまうような気がします。
でも、
死にたいという彼女に何も言えなくなると、
普段は連絡なんて絶対に寄越さないあいつが
私にLINEしてきた意味がなくなってしまうのです。

私たちの仲だから、
わざわざくだらない話をLINEで話すことはなく
私たちの仲だから、
私たちは互いに「最終手段」なのです。

せめて、死ぬ直前に「やっぱり死にたくない」と思える毎日を送ってほしい。

今日も、さぁ渋谷にいこうと準備を始めた時に電話がかかってきて、
「手首を切りたい」と彼女の乾いた笑い声を聞いていました。
「空を飛びたいんよ」と言っていました。

でも、「やっぱり怖かった」と付け加えて言っていました。

少し安心したのです。
それでいい、十分やでと思いました。

結局その後、
お金を貯めて安楽死できる国に行こうかなとか
死ぬ直前に救急車呼んどけばなんたらかんたらとか、
いろいろと怖いことを言っていましたが、
ひとまず、安堵しました。

全てを投げ出してしまいたくなった時、
本当に自分を終わりにしたくなった時、

痛そう
怖い
死にたくない

そういう感覚がまだ彼女の中にあることに安心しました。

まだこいつは生きてられる、
と思ったからです。

私が彼女に送れる言葉や、
選んだ言葉のほとんどが、
多分彼女にとって必要なものではありません。
彼女を楽にしてあげることもできません。


もう無理だと思った時や、
お前が手を切りたくなった時、
お前が空を飛びたくなった時は、
絶対に私に電話してこいよ

と伝えた言葉を
彼女は今日守ってくれました。

私たちは、お互いを「お前」とか「こいつ」とか「あいつ」とか、そういう呼び方が出来るくらいの仲だったんだと、
自分が言った言葉を思い出しました。
普段は女の子に対して「お前」なんて絶対に言わないけれど、
彼女には許されるし、
私も許しているのです。
私たちが会うと、
何故か2人とも口調が荒々しくなったり、
男性的になったりします。

だから、私はいつもこう思うわけです。

「お前マジで死んだら許さん。」

死ぬなとは、言わないけれど。



自分のことが1番大変なのに、
「電話出てくれてありがとう」
と彼女が電話越しに言った時、
せめて私だけは心を強く持っておかなければと思いました。

自分のことを買いかぶりすぎかもしれません。
しかし、
小説的な言い回しでも何でもなく心底から、

また夜が来て、
彼女が疲れ果ててしまった時に、
私が空を飛びたいと願う彼女にとって、
最後の要になれるように。

今日も生きててくれてありがとう。

私はまだ静岡には帰れないし、
彼女がいる山梨に行けるだけの余裕もありません。
だからせめて、遠くから、
同じ朝を迎えられますように。

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また次回。

紫野