徒然草

紫野は人間味のあるアーティストになりたい

RE:

おはこんばんにちは。

紫野、改めShino'viです。

 

先日、

2ndワンマンライブに暖かい愛を送って下さった皆様、本当にありがとうございました!

ライブ中にMCで「路上やめるね」、とサラーっと言ったまま、2週間も経っている…!!

ということで、今日は路上やめるね宣言の経緯について説明するブログを書いています。

 

---

「路上ライブやめようかなー、やめたいなー」

 

という気持ちは、登竜門よりもっと前、

去年の夏から密かに芽生えた気持ちです。

 

コロナの規制が緩まる少し前から、

東京には多くのミュージシャンが集まり出しました。

 

最初は遠征で、のちのち上京してきた人

ずっと我慢していて燻っていた人

思い出作りに来た大学生バンド

多くのファンを引連れてくる人

1人でぽつんと歌い続ける人

バズろうと必死になる人

路上出身のメジャーアーティスト

著名人の動画に乗れるかもしれないと希望を持つ人

 

今も街中がたくさんのミュージシャンで溢れています。

 

去年の冬から春先まで、

昼の時間ですら自分とダリさん、

たまにだれかがポツポツと居るくらいの路上だったのに、今は全然違う景色が広がっています。

 

路上ライブが「トレンド」化して、

または商用化されて。

 

音楽が絶えない陽気な町と言えば聞こえは言いけれど、私にとってはそうではありませんでした。

一言で現すなら「飽和している」という表現に行き着いた。

 

何年も路上ライブを続けてファンを増やす人も、

純粋に誰かに見つけて欲しくてそこに立つ人も、

大きな野望を持っている人も、

そして自分も、

ここにいることの意味がわからなくなりました。

 

考えるな考えるなと思いながら、

「【紫野が】、【私が】、ここにいなければならない理由ってあるんだろうか?」

と毎日毎分思っていた。

 

導き出した結論は、こうでした。

 

ー私じゃなくてもいい。

【私】が、求められているわけではない。

 

もちろん、今の私の周りには「紫野に会いたくて」路上ライブに足を運んでくれる方々も数知れずいます。

でも、9割のお客さんはただの通りすがり。

リクエストを聞いてくれれば誰でもいい。

 

私のことも、私の隣で歌う人のことも。

別に誰でもよかったんでしょう。

そこにいたから、時間があったから、

人との待ち合わせの目印にほんのちょっと、

立ち寄ってみただけ。

 

夢を追っているとか、

やりたいことがあるとか、

そんな事情には興味がないんだろう。

至極真っ当なことだと思います。

 

通りすがりの人に

「僕はプロ野球スターになりたいので応援してください!」

って言っても「そうか、すごいな、頑張れよ」と笑って言われるだけだもの。

 

 

ご想像の通り、私はいつも、

何でも深く考えすぎて止んだり、

言われたことを真に受けて病んだり、

というか何をされなくても勝手に病むので、

たった1年で終始お祭り状態になった新宿を見て、歌う前から萎えちゃう、みたいなこともたくさんあってですね。笑

 

初めて自分に限界が見えました。

 

もうこれ以上、進めない気がした。

何かを変えなければ、

変わらなければと思っていた時、

私を救ってくれた音楽があって、

「こうなりたい」と思いました。

 

その人みたいな曲を書きたい、のではなく

お金を払い、時間を作ってライブハウスに足を運んでくれるファンで会場が埋め尽くされるアーティストになりたいと思いました。

 

立ちたいステージが明確になりました。

作りたい音楽の方向性が決まりました。

伝えたいことが以前よりもクリアになりました。

 

今行かなければ一生、「路上ミュージシャン」で終わると確信した。

 

進むためには、自分から進路を変えて、

時には何かを捨てたり壊したりして、

土台を作り直さなければ。

 

そのために、ライブハウスで戦うことを決意しました。

マンボウみたいな野郎なので笑、

ライブハウスに出て、

いろんなことにぶちのめされるんだろう。

普通に不安だし、

今まで「路上(タダ)だったから」

その前提があったからたまの大きなライブくらい行ってやるかと、自分を応援してくれた人もたくさんいたんじゃないか、

その人たちが私のことを忘れてしまうかもしれないという恐怖もあります。

 

でもそれ以上に、自分には自信がある。

 

私の生の音楽に触れた人は、この先も着いてきてくれる。

これから出会う人にも、その時投じる音楽で

きっと私の渦に引き込める。

 

私はビジュアルは普通、

人によってはイマイチだと思うし、

オーラもないし、

技術も強かに言って中の下、

はっきりいって上手くないです。

 

古くから関わってくれる方々は、

上手くなった・成長したと言ってくれるけれど、

自分の求めるレベルはこんなものではないし、

正直、すべての路上ライブ・すべての箱ライブ、全部ふりかえって後悔しなかったものはひとつも無い。

 

朝も夜も夜中も練習して、

ここで止まっているのは私が世界を知らないから。

 

技術・世界観・言葉・メロディ

 

自分に足りないものは学び、盗めるようになりたい。

そして、私にとって必要なものに出会えるのが、ライブハウスでした。

自分を変えられる場所だと思った。

 

行き詰まりばかりで息詰まり、

音楽が楽しくないものになってしまうと不安になっていたけれど、

路上ライブはスパッとやめて新しいステージでまた1からやり直そうと思ったら毎日が刺激的。

 

今はもう本当に、ただただ音楽が楽しい。

ひたすら音楽が恋しい。

無我夢中という言葉に尽きます。

 

不甲斐ない自分を見つめる時間ですら愛おしく、

悔しくて流す涙すら乾いて欲しくない。

 

次にあなたに出会う時、

あなたの知っている私ではない。

そうあれるように、努力します。

 

そして私が見たかったものを見る。

作りたいものを作る。

届けたい人に届ける。

 

 

3.31のワンマンライブの写真を拝見したとき、

私の顔が生きていた。

イキイキして、のびのびして、

思い出に残るあの時間はずっと楽しかった。

音楽、私が続けているのは「生きて」いる実感ができるからなんです。

ライブハウスは私が生きるための希望を与えてくれる場所です。

 

ライブハウスに行こう。

路上には戻らない。

 

これは、私と、私の音楽に愛を注いでくれる人たちに向けてのお礼でもあります。

なんのストレスもない場所で、

私だけに集中して聞いてもらえるなんて、

幸せこの上ありません。

あなたも、楽しみだよね?

 

毎回のライブ、お楽しみに。

絶対に裏切りません。

そして変わらずにシノチャンと呼んでくれ、「'vi」は飾りなのでね。笑

 

これからもどうぞよろしくお願いします。

 

 

また次回。

Shino'vi

 

 

 

 

p.s.

君のことだから、この希望に満ち溢れた文面だけではすべてを表しきれていないだろう

 

と思ったそこのあなた、

「re: to core」を読んでください。

ただし、長いし、重いのでお気をつけて。

 

私のこの2年のすべてを書きました。

最初に出そうとしてたのはこっちなのに、字数が期末レポート張りにかさんじゃったのと、

重すぎて大々的に出せねぇ笑、

ということで存在だけここに残しておきますね笑

 

自己責任でお願いしますよ〜⤴︎