徒然草

紫野は人間味のあるアーティストになりたい

Direction

おはこんばんにちは。

紫野です。

お元気ですか皆さん。

 

今日は、

正式に今後の活動方針について公表するべくブログを書いています。

 

去年の5月、

突然舞い込んできたワンマンライブの企画に2つ返事で挑戦することを決め、

8月末にはライバー生活に終止符を打ち、

再上京し、ストリートという戦場に本格的に立ちました。

12/18の1stワンマンライブ「はじめの一歩」は未熟ながらも目標チケット枚数100枚を超えて、113名の方にお越しいただき、夢のような時間を過ごすことができました。

応援してくれた皆さん、本当にありがとう。

 

気がついたら8月どころか9月も一瞬で通り過ぎ、路上ライブもとい音楽活動を初めてから1年と3ヶ月、です。

 

約400日でものすごい数の人、

苦難と、

希望に出会ったと思います。

 

昨年は、100人ワンマン成功者の集い、的なブッキングライブ「登竜門」に出させていただくことになって、去年の目指せなかった120人動員を目指しましたが、

目標を撤廃する旨を表明し、

私の気持ちはついに限界を迎えてしまったわけです。

 

1度自分で立てた目標から退くって、

情けないしかっこ悪いし、

ダサくて、

みっともなくて、

恥ずかしかった。

 

何より悔しくて、

文章を打ちながら、

そして公開したあとも泣きじゃくって、

一晩中泣き明かしました。

 

なにが限界?

 

そうですね、一言で言うなら

 

疲れちゃった。

 

ですね。

 

文字通り、【毎日】やってきたんです。

ストリートも、

夜中の練習も、

日中の制作も、

身を粉にして取り組んできました。

必死だったから。

勉強もちゃんとやりました。

なんだかんだ、それまでは単位も全て取れていたし。

時間もお金も余裕が無い中でよくやってきたなぁって思います。

学費を払うのに必死で、

音楽に投資できるお金はすっからかん、

貯金もなし、

扶養制限まであと4万円なんという状態で、

それでも何とかせねばと思っているうちに私の収入源は音楽だけになりました。

 

去年の夏から11月までの間は本当に追い詰められていたんです。

 

1文字も書くどころか本すら探せていない卒論。

子宮頸がん予備軍になってから続けている薬。

卵巣嚢腫によって上がった不妊の可能性。

夢を追っているのは尊敬してるけれど、と言って離れていった恋人。

気付かない間にインスタに上がっていた学部の友達のディズニー写真。

頼れない実家。

実はずっと先延ばしにしていた内定承諾。

路上ライブのトレンド化。

売れないチケット。

空っぽのチップボトル。

 

人生山あり谷あり、

という言葉は本当にその通りで、

一昨年が山なら今年はとんでもない下り坂です。

いいことよりも嫌なことの方が目について、

見たくないものが増えました。

 

人のいい所ばかりが見えて、

私の悪い所ばかりが強く光って毎日本当に辛かったし、

ストリートを始める時にものすごく心臓がバクバクするようになりました。

嫌な緊張ってやつです。

 

そこで、

ようやく服の裾を掴んで止めてくれる人が現れました。

ブログで何度か書いたことがあるように、

私はサボるとか休むとか頼るとか、

そういうことが昔から本当に苦手です。

でも、今は走るどころか歩くことさえ嫌になってきて、前が見えなくなってしまった気がして。

 

何とかしなきゃ、と思って

療養期間が空けてもちょくちょく休んだり、

節約しながら美味しいものを食べてリフレッシュしたり、

いろいろ試した末に

自分に必要なのは【言葉】なのではと思い、

知り合いやファンの方にメッセージを飛ばしました。

 

「私のいい所を教えてください。」

 

これが間違いだった。

正体も分からないのに、

欲しい言葉が貰えると思っていました。

 

インスタのフォロワーさんの8割が、

そして、私とある程度深く付き合っているアーティストの多くが、

 

「頑張り屋」

「努力家」

「ストイック」

 

と返答してくれました。

 

絶望したんです。

1年かけて作ってきた「紫野」のイメージは、

長所は、「頑張り屋」、

だけだったんたなって。

 

私がどれだけ立ち止まりたいと思っても、

誰かが自分を応援してくれるのは私が皆さんに見える努力ばかりしているからで、

つまり、そういう、

頑張り屋な私を求められている気がして、

絶望しました。

 

もう頑張れない

 

と思った時、

助けて欲しいと思って欲した言葉にまた追い詰められてしまって、

逆にそこで吹っ切れたというか。

 

もう頑張り屋やめちゃおう。

不死身やめよ。

強い紫野は私の中から追い出してしまおう。

 

そう思ったんです。

他人にプロポーションの如く見せつけてきた努力を1回辞めようかなと思うに至りました。

 

「ひたすら頑張る努力家の紫野ちゃん」を皆さん見せ続けることに嫌気が指したんです。

 

見せるのは簡単。

そう、すごく簡単なんですよ。

 

ただ毎日毎日、活動報告をするだけです。

 

今日はこうだった、

求めていた成果が出たのか出なかったのか、

次も頑張るね、

いつもありがとう、

 

写真付きでストーリーとTwitterに載せるだけ。

そんな表面的なところだけを見て、

 

「すごいね!」

「尊敬する!」

「頑張り屋!」

 

なんて言われるのが、

私の印象の多くが「頑張り屋」で占められていくことに耐えられなくなりました。

 

求められているのは、

頑張っているところを見せる私であって、

でも私が本当に頑張っているのは、

ストリートが終わったあとの夜中や早朝の練習や作曲、歌いこみ弾きこみの時間であって、

決して、

それをファンの方が見ることはこれまでもこれからも有り得ません。

 

私は影で努力をしているんです!

 

そんなことじゃないんです言いたいことは。

 

皆さんがみているのは紫野のほんの一部分なんだよ、

 

ってことなんです。

 

見せられた努力だけを褒められるのが、

努力がただの演出やプロモーションになっていくのが、

自分を浪費している気がして、

自分を完全な商品にしている気がして、

機械的で、

ただただ、苦しい。

私も弱くなりたい。

落ち込みたい。

いつでも元気で明るくてポジティブで、

なんて無理。

 

そこで、まずは路上ライブからちょっと離れよって思ったんですよね。

そうすれば楽になれる気がしました。

今は気楽にやっているけれど、

登竜門の間近の頃は、

頑張り方を変えたいというか、

アプローチを変えたいというか、

そんなことばっかり考えていて。

 

ライブが近くなってチケット売らなきゃ!

っていう集中期間って、

1stワンマンの時も、登竜門のときも、

そしておそらく今回これから迎える2ndワンマンまでの日々も、

「やりたい」

より

「やらなきゃ」

「売らなきゃ」

が先行していて、

言ってしまえば「やりたくない」が靄がかっている状態になってしまいます。

だから、

100%楽しい、を作れるように環境を正すことが最優先だと考えるようになりました。

 

自人生棒に振ってもやるんだと決めた音楽を

嫌いになってしまいそうで、

初めて

「もう頑張れない」

と思った登竜門の手売り期間、

 

それでもやめることだけは有り得ない。

 

という相反した気持ちがその隣に合って、

止まろうと思ったんです。

 

そこで、2023年度からストリートライブを制限し、ライブハウスでの活動を拠点とした土台作りに徹しようかと思っています。

 

簡単に言えばプラットフォームをSNSに変えてみるというか、

これから自分が生き残っていくために自分の輝ける場所をもう1つ作ろうということです。

 

ストリートは告知したい時に告知して、

やりたい時だけ出て、

行きたい駅に行こうと思います。

 

寂しがりなので、

引っ込んだりまた出てきたりすると思うんですが、 1年身体を酷使して毎日ストリートできてたから、SNSならもっと頑張れるんじゃないかなァと思ってます。

崖っぷちのシニョもあるし、

そもそも路上ライブ大好きだし、

路上ライブから完全に消えることはないと思います。

あんまり得意分野ではないですが、

色んな人の力を借りたり、

自分でも色々と考えたりしているので、

ちょっと遠くなったなぁ位で見守っていてください。

 

これは、活動休止ではなく「方向転換」。

Direction。

 

また次回。

 

紫野